繰り返す背中にきびに悩む人たちの中には、遺伝的要因が強いと思い、
完治を半ば諦めている人もいるようです。
確かににきびのできやすい肌質や体質というものは存在し、
毛穴が小さくて角栓が詰まりやすかったり、皮脂の分泌量が多くて
脂っぽかったり、新陳代謝が鈍くてターンオーバーの働きが
順調でない場合はリスクが高くなります。
その意味から言えば遺伝的要素によってできやすい人というのがいるのも事実です。
しかし、厳密にいえば繰り返す背中にきびは先天的要因による症状ではありません。
遺伝子異常、染色体異常によって現れる症状ではありませんので、
そこまで深刻なものとして捉える必要はありません。症状が出やすければ、
その分他の人よりもスキンケアに気を使い、予防や改善のための策を講じていけば
症状は改善されるはずです。
染色体異常は比較的よく起きている?そのメカニズムとは
染色体異常とは、両親からの遺伝情報が詰まっている染色体に変化があることです。
染色体異常は、大まかに2つに分類することができます。
ひとつは通常23対46本ある染色体の数が増えたり減ったりする変化で、
二つ目は染色体の構造が変わってしまうことです。
胎児に染色体の異常が起こることで妊娠初期に流産してしまう自然流産児もいます。
また、新生児の200人に1人の割合で染色体異常が発生すると言われており、
決して珍しいものではないことがわかります。
染色体異常の病気の中でも一番多いのはダウン症候群(21トリソミー)です。
これは、1番目の染色体が通常2本1対のであるのに対し、3本1対となっています。
染色体異常は、出産する年齢が上がるにつれて染色体異常率も上がる傾向にあることから
卵子や精子の老化が一つの原因となっていると考えられています。
しかし、現段階でははっきりとした原因は、明らかになっておらず、研究途上にあります。
自分でできる改善策
元々持っている要素よりも生活習慣などの後天的要因による影響が大きいので、
肌のストレスになるような生活は避けて、規則正しい生活習慣にする必要があります。
また、生活習慣を正してしっかりとケアを行っていても改善が見られず
悩んでいる場合は、皮膚科に行って治療してもらう方法もあります。
反対に、背中のニキビは自覚していても、治療するほどでもないと
考えられる方も多いようですが、そこから悪化してしまうと、あとから
ケアではどうしようもなくなり、結果治療することになる可能性も
ありますので、日頃から自己管理は怠らないように気をつけましょう。