ニキビ跡の治療に効果的だとして注目を集めるようになっているのが
レーザー治療です。
ではどうして効果があるのか、その原理は何かというと、そこには大きく分けて二つの原理があります。
まず一つ目が、「皮膚に穴をあけて治療させる」という効果です。
レーザーは強力な光をごく小さな場所に集中的に当てるという効果があり、
これによって皮膚には1センチ角に約80個という微細な穴が開くことになります。
この穴はやけどのような状況になりますから、その皮膚は自然治癒力によって治療されていき、
ニキビ跡も同時に治すことができるのです。
次に二つ目として「異常な色素を破壊する」という原理もあります。
ニキビ跡治療で使用されるレーザーには色素選択性があり、皮膚で色素沈着を起こしている
色素のみを選択して破壊するという性質があります。
これで皮膚を黒く染めているメラニン色素を破壊し、もともとの皮膚の色を取り戻させるのです。
こうしたことからニキビ跡は治療されるのであり、そして外用薬や内服薬よりも
効果的に治療できるということになるのです。
紫外線対策の重要性!メラニン色素が肌や髪に与える影響
紫外線を浴びた時に肌を刺激から守る為に分泌されるメラニン色素は
シミやそばかすに白髪などの原因にもなるので、一方的に悪いものだと思われがちです。
しかし、メラニン色素も人体において果たすべき役割があります。
あまり知られていませんが、メラニン色素には2種類のタイプが存在します。
フェオメラニンは肌を白く透明感を出す働きがあるもので、増えすぎると皮膚がんの原因になることが知られています。
もう一つのユーメラニンは、黒い髪や肌を作る役割を持っているタイプです。
肌をくすませたり、シミを増やすのはこちらのメラニン色素の方です。
紫外線対策をしてユーメラニンを増やさないようにすることで、肌のエイジングケアをすることが可能です。
フェオメラニンの量が増えないように気を配ることで、皮膚がんを予防することもできます。
髪の毛はユーメラニンの働きの効果が高まれば、白髪予防につながるように思われがちですが、
逆に色素幹細胞の働きが弱まるので、却って白髪が進行する恐れがあります。
ニキビケアにはレーザー治療が人気
レーザー治療と聞くと不安に思われる方もいるかもしれませんが、医療の技術は
日々進化をしており、現在ではレーザー治療の中にも様々な種類のものがあります。
また、インターネットで口コミなどを見てみると、効果的な治療をしてくれる病院が
見つけやすくなりますので、まずは情報収集をして、正しい知識を身につけることも
必要だと言えます。
もちろんセルフケアも欠かせませんので、自分の肌質に合ったニキビの改善方法を探しましょう。